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歴史的な日 太 陽 光 発 電 が 原 発 を 超 え た
2011年3月22日、12時30分(ドイツ時間)
原子力エネルギーと分かれて暮らす仕組み
■ 東北大震災が世界を変える
 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震が世界を変えるかもしれない。
 現在のボランティア活動が注目されてきたのは、1995年の阪神・淡路大地震であった。ボランティア活動に国民の理解が進み、国も注目し、1998年特定非営利活動促進法=NPO法を設定した。
 今回の大震災は「原発は安全である神話」を覆し、ただちに世界に影響を与えた。
 そんな中、2011年3月22日「歴史的な日! 太陽光発電が原発を超えた」というニュースが、マスコミからではなく、市民団体のメールによって伝えられてきた。
 以下は NPO法人 太陽光発電所ネットワーク 事務局 手塚 智子さんがドイツ語から翻訳して送られた情報である。
 この大災害はまさに未曾有の悲劇である。世界・日本が未来の地球環境問題を考える新しい段階に踏み込むきっかけにしたい。多くの犠牲者の魂を慰めるためにも、これを千載一遇のチャンスにできないものだろうか?

                                                2011.3 高橋喜宣
原発関係の参考サイトは下記にまとめました。
ご意見、ご感想はブログにて募集中。ブログにこの原稿の背景や考えをまとめています。
「ちゅん」さんのブログ「チョコット更新」に当会の記事が紹介。
 まさにドイツにおいて歴史的な日。太陽光発電の発電量が、はじめて、原子力発電を超えました。2011年3月22日12時30分(ドイツ時間)のことです。
ソーラーテクノロジー(株)<Die SMA Solar Technology AG (SMA)>(※1)によると、電力供給網への太陽光発電からの供給容量が12,1GWに達しました。現在、供給網につながっている9基の原子力発電所の出力は、12GW。

 1993年当時電力大手が予測したのは、長期的にも、太陽光、水力、風力は、電力需要の4%以上をカバーすることはできないだろう、というものだった。”バイエルン気候保全と脱原発同盟”のライムント・カム氏は説明します。近いうちに、われわれの電力需要のすでに20%が、再生可能エネルギーによってカバーできるようになるだろう。2020年には50%をカバーするだろう。
 いずれにせよ、太陽光発電が突出した状態は、一日のうち長く続きません。17時には太陽光発電出力は、3.8GWとなりました。エネルギーバランス協会<AG Energiebilanzen e.V.>(※2)のデータによると、2010年、ドイツでは1兆4,050億kWh、22.6%にあたる電力が原子力発電により発電。再生可能エネルギー源から供給された電力は、16.5%となっています。現在、8基の原子力発電所が供給網からは外れています。

出典:Web マガジン「Klimaretter.info」
“今こそエネルギーシフトを!” 気候変動とエネルギーシフトに関するニュース等を配信

(以下訳注は手塚による補記)

※1:ソーラーテクノロジー(株) Die SMA Solar Technology AG (SMA) 
太陽光発電システムのインバータ、監視システムを生産、販売。
◎動画を配信:ドイツ全土における太陽光発電システムの出力状況(ほぼリアルタイム)
http://www.sma.de/en/news-information/pv-electricity-produced-in-germany.html (英語)
◎会社概要   http://www.sma.de/en/company/company-profile.html (英語)
◎動画作成根拠(出典、統計データ等)
http://www.sma.de/de/news-infos/pv-leistung-in-deutschland.html
※2:エネルギーバランス協会 AG Energiebilanzen e.V.
http://www.ag-energiebilanzen.de/viewpage.php?idpage=118
エネルギー産業のあらゆる分野の利用可能な統計データを評価し、エネルギーバランスを作成・公開。
毎年、ドイツ連邦共和国のエネルギーバランスも作成。

NPO法人 太陽光発電所ネットワーク
事務局 手塚 智子  
編者注 
1.GW:gigawatt ギガワット 10億ワット。現在、東京電力のホームページによると、 ○3月24日の需給予測  需要想定  3,850万kW(18時~19時) 供給力   3,850万kW  ○3月25日の需給予測  需要想定  3,850万kW(18時~19時) 供給力   3,850万kWとある。 この数字と比較してみると、ドイツの太陽光の発電量12,1GW(1,210万kw)は東京電力の需要予測の31%になる。もちろん太陽光発電は、夜はゼロで、天候や時間帯によってかなり影響があるので、この数値は総量としては正しくないが、ドイツ全土の発電量は日中の一時的でも東京電力の約3割を占めることが可能だ。防災の上でも太陽光発電は有力となる。
2.日本で運転中の原子力発電所日本の原発
社団法人日本原子力産業協会のホームページによると、「日本には17か所の原子力発電所で54基・4884.7万kWの発電用原子炉が稼働しています」日本の原子力発電の現状 (2010年5月現在)(詳細は同ホームページ参照)。3月26日現在、大震災後の情報が未だに変更になっていない。
・(手塚智子さん)どうぞお使いください。お役に立てましたら幸いです。
・(井坂洋士さん)ドイツ人口8千万人に対し、東京都市圏人口が3-4千万人なので、単純比較はできませんが、仮に首都圏でドイツ並みに太陽光発電が普及しており気象等条件が同じと仮定すると、東電が今夏の供給不足見通し850万kWと発表した
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11032506-j.html
このうちの半分くらいを担う潜在能力があったのではと言えるでしょうか。
 夏の供給不足は主にエアコンだと思われるので、太陽光発電に期待される所ではというご指摘に同感です。即効性はともかく、今は少しの電力も惜しい状況ですし、今後のためにも太陽光発電の普及促進は有意義ではと思います。
 なお、ドイツ・フライブルク在住の村上敦さんが、2010年秋にドイツの新エネルギー戦略についてまとめた資料を公表されました。
http://www.murakamiatsushi.net/2011/03/18/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E6%88%A6%E7%95%A52050/                        
当サイトを紹介ブログ・・・・このサイトを書いた背景や感想を述べています。ご意見ご感想をお願いします。当サイトでも紹介します。
☆ドイツソーラー産業連盟:2020年までにソーラー電力の割合を11%以上に 
● ドイツ:2010年度再生可能エネルギーへの投資+25%、260億ユー

 ドイツの再生可能エネルギー統計作成部の暫定結果によると、ドイツでは2010年度、エネルギー供給における再生可能エネルギーの割合が増え続けている。
 電力供給に占める割合は17%で、昨年度からは半%の伸び。2010年度は風が非常に弱い年であったため、風力の収穫量が365億kWhと2006年来最も低い値となった。それでも風力は総電力生産の6%を占め、最も大きな再生可能エネルギー電源となっている。バイオガス発電と太陽光発電でも増産が見られた。太陽光発電はその割合をほぼ倍増させ、総電力生産の2%を占める。
 現在のシナリオによると再生可能エネルギーは、10年以内に電力生産の40%を担うようになるだろう。一年に120億kWhの増産が現実的と見られている。
 対して、熱エネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの割合は、2009年度の9.1%から2010年度は10%に伸びた。交通燃料については、2009年度の5.5%から2010年度は5.8%に増えた。
 総合すると2010年度、再生可能エネルギーは、ドイツの最終エネルギー消費量(熱・電力・交通燃料)の11%を占める。前年度と比べるとプラス0.6%。これは2010年度に経済が成長し、また冬の気温が低かったことを考慮に入れると、評価できる数字である。
 経済効果も大きい。再生可能エネルギー設備への投資は、環境省の見積もりによると260億ユーロであり、2009年度よりも約25%増えている。現在、ドイツの再生可能エネルギー業界では37万人が働く。雇用数は昨年度より+8%増え、2004年からは倍増している。

出典:ドイツ環境省プレスリリース 、訳:滝川薫

● ドイツソーラー産業連盟:2020年までにソーラー電力の割合を11%以上に増やせる

 ドイツソーラー産業連盟のプレスリリースによると、ドイツでは太陽光発電が、クリーンで安定した電力供給の1つの柱として発展しつつある。同連盟の代表者ギュンター・クラーマーさんはこう語る。
 「我々は太陽光発電業界として常に明確にドイツの原発の寿命延長に反対してきた。我々はエネルギー供給システムの変遷のためには原子力エネルギーを必要としない。その代わりに、我々は100%再生可能エネルギーによる分散型のエネルギー供給への道をより急速に歩かねばならず、それに必要な対策、例えば再生可能電力の電力系統への統合を加速しなくてはならない。」
 ドイツでは既に今日、晴れた日曜日には電力の25%を太陽光発電が生産している。業界の太陽光発電ロードマップ「ソーラー産業の道標」において、太陽光発電産業は、ドイツでは2020年までに出力70GW分のソーラー電力を新設することが可能であることを明示した。ソーラー電力の電力生産に占める割合は今日2%であるが、2020年までには少なくとも11%には増やせるということである。
 同連盟によると、太陽光発電およびその他の再生可能エネルギーの増産を今よりも積極的に行なえば、2020年までにドイツの電力消費の半分を再生可能電力でまかなっていけるという。

出典:ドイツソーラー産業連盟のプレスリリース、まとめ:滝川薫

スイス在住滝川薫さんのブログ「滝川薫の未来日記」より引用させていただきました。
写真はドイツ・フライブルグ市の環境ガイドから引用させていただきました。
☆ドイツにおける太陽光発電の稼働力 The performance of PV in Germany
 
 右図は、3月28日午後2時のドイツ全土の太陽光発電量。10.3.ギガワット(1,030万キロワットを発電している。現在も稼働中の東京電力柏崎刈羽原子力発電1基分の(110万キロワット)の10倍に相当する。これは2011年3月25日経済産業省発表の「東電電力自給見通しと対応について」に記されている「今後の自給バランス」で夏の自供ギャップについて、「現時点では、最大ピーク時に1,000万kw程度の供給力不足のおそれがある」に匹敵する。総量としては比較にならないが、一時的にもこの発電量となるようだ。図をクリックしていただくと、リアルタイムの表が表示される。ドイツのSMA Solar Techlology社のホームページから引用だ。

 同社のホームヘージには次のように紹介している。

「ドイツの太陽光稼働力

 ドイツの太陽光発電の現状はどうだろうか? これには興味津々たるものがある。毎日の最新情報に基づく当サイト上で、その明確な答えの一つが見つかる。ここでは、時間をはっきり指定して、ドイツの太陽光発電装置の総量をいつでも見ることができる。必要あれば、完全な数値として、または設置総量の割合として、見ることができる。

現在、データは郵便番号によってそれぞれの地域に分類されて、個別の地域で見ることができる。ここでは、それぞれの地域の相対的な発電量、つまり、それぞれの太陽光発電装置の現在の稼働力を数字のパーセントで詳細に知らべることができる。

動画の図は、すでに太陽光発電が発電することで、現在のドイツで電力を生み出していることを証明し、太陽光発電システムも日中のピーク時の需要を軽減すること貢献していることを見せている。   
       (英文からの翻訳:高橋 正確には原文を見て確認いただきたい)
☆ Photoviltaic (cell) 太陽光発電
 「日本人のお馴染みの太陽光発電(あるいは太陽電池)と呼ばれているものは、Photovoltaic (cell)=PVが英語である。Photovoltaicとは、光起電性/光発電の、という意味。太陽電気と呼ばれてきたが、最近は太陽光発電と統一される傾向があるようだ」。

 「太陽高発電は、しばしばCSP(Consentring Solar Power 、集光[型]太陽熱発電と役されることが多い)と呼ばれる。ただ、CSPを太陽熱発電と訳してしまうと、電気に転換しない、熱そのものの利用も多いので、ちょっと不正確である。それはそれとして、CSPとは何だろう。要は、数十から数千枚もの鏡を使い、太陽光線を集中させ、熱に転換するというものだ。通常、温度は摂氏400度から1000度に上る。この熱エネルギーを電気に変えれば太陽熱発電になるというわけだ」。

 「PVではセル(Cell)つまり太陽電池素子を用い、その中の電子に光エネルギーを吸収させ、光起電力効果によって電気エネルギーに直接転換する。つまり、熱エネルギーにするという段階を経ない。最大の弱点は、日射がある時、つまり昼間しか発電できず、ペースロードの安定電力になりえないということである。これに対しCSPは、蓄熱技術を用いるか、化石燃料発電(天然ガスや石炭・石油)と組み合わせることで、夜間でも発電できる」。
          菊池隆・堀田善治著『太陽熱エネルギー革命』(究極のクリーン・エネルギー“太陽光が人類文明を危機から救う)より
☆ 世界初商業目的のタワー型太陽光発電システム、持続可能な社会のための太陽エネルギー活用中=写真。
 「タワー型システムでは、平地にへリオスタットと呼ばれる反射鏡を配置し、それぞれが太陽の動きを追尾し、太陽光をタワーの最上部に集中させる。太陽光線を600~700倍集中させ、摂氏800度から優に1000度を越える温度を創出。この後のプロセスは他と同じで、太陽エネルギーが熱伝達液に吸収され、蒸気を生成して従来型のタービンを回して発電。技術的には実証済みで、蒸気や空気、溶融塩などの熱伝達媒体やへリオスタットのデザインなどが盛んに研究されている」 (Helocostar: 因みにHelioは太陽を表し、ヘリオスとはギリシャ神話で太陽の神。ローマ神話ではSol。Solerのソル。Statは「立っている」という意味)。)
 「スペインでは、ランドマークと言うべきPS10(11MW(編者注:=1100万kw)、PS20(20MW(編者注:=2200万kw)の実用化に向けて進んでいる。場所は、サンルーカル・ソーラーパークである。この2つが、世界最初の商業目的のタワー型発電プラントと言っていいようだ」。
 「PS10は既にフル稼働しており、デベロッパーであるアベンゴア社は、規模が2倍のPS20に順次取り掛かっている。両者とも蓄熱設備を備えており、日没から30分はフル稼働できる。また、PS10では、発電に12~15%の天然ガスを用いている。本ブラントの電力量は年間24.3GW(編者注:2,430万kw)5500世帯の需要を賄うことができる。PS10は、634個のサンルーカル・ヘリオスタットで構成されており、全体の敷地面積は7万5000平方mである。へリオスタットは2軸で太陽を追尾し、115mのタワー上部に集光。太陽熱から蒸気への転換効率は92%である。PS20は1万2000世帯に電力を供給でき、へリオスタットは1255機、タワーの高さはなんと160メートルである」。
                       前述の2011年3月8日一刷日本経済新聞出版社発行『太陽エネルギー革命』より抜粋、
                       写真と図はアベンゴア社のホームページから
↑PS10は東京タワーの約半分高さ160m
黒岩祐治・神奈川県知事の神奈川ビジョン ソーラーパネル編 ・・・You Tube
☆本質をよく理解して、「電力消費の集中排除」
計画停電が色々問題になっているが、節電も必要ではあるが重要なのは「集中排除」である。蓮舫担当大臣は節電を訴えているがピーク時の電力消費量が低くならなければ意味がない。最高責任者なのに意味が分かっているとは思えない。政府と東電が要望している節電は間違っている。
消費の低い真夜中に暖房を止めて寒い思いをして節電する必要はない。真夜中には余った電力を使用してポンプで水を汲み上げてピーク時に発電している。恐らく100の電力を使ってこの水力発電(揚水発電)では70失って30しか発電していないと思う。極力深夜にシフトして電気を使うべきである。そうすればわざわざ電気を使って水を汲み上げる必要が無くなる。
家内が節電のため食器洗浄機の使用を止めて手で洗っていたが手を痛めたので、昼か夜11時過ぎてから洗浄機を使うよう助言した。当然電気洗濯機も昼ころに使った方がよい。
 
節電は当然必要であるが、一番重要なのは電力の消費の平準化であり、これが計画停電の目的である。
・土日には企業の工場が休む所が多いが、土日を含め、週5日間を選択制にする。
・2時間ずらせたサマータイムを実施して照明のための電力を節約して太陽を利用する。人類は元々日の出に起きて日の入りに寝るのが本来の姿である。
・電力料金を使用量に応じて単価を上げ累進制にする。
・高校野球等の真夏の行事は秋にずらす。また夏には地域外に移住する。
いずれにしても知恵を働かして対策を実施する必要がある。
 
電力の消費が供給をオーバーすると大規模停電になると言っているが、これについて全然説明が無いので分かっている人はほとんど居ないと思う。私は専門家ではないが、簡単に説明すると、
電力の消費が供給を越すと一番弱い電源が止まり次々とドミノ現象を起こして全部止まってしまう。
8年前にカナダを含む北米で大規模停電が起きた。丁度東電と同じ規模で6000万kwが全部止まってしまった。復旧に29時間もかかった。
もし東電で大規模停電が起きると今までに経験が無いし、復旧マニュアルがあるかどうか知らないがそれ以上の復旧時間がかかり、想像を絶する大変な混乱と損失を蒙ると思う。当然多数の死者も出るだろう。こんな悲惨な事態をどうしても避けなければならない。
日本では色々な電源の賢い管理をスマートグリッドと言っているようであるが、アメリカではピークカットを行うための負荷の切離しの制御を意味しているようである。
 
節電は必要であるが、本質をよく理解していただいて「電力消費の集中排除」の運動を展開してもらいたい。
 
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 橋本技術士事務所
  代表  橋本道哉
 (当会会員)
☆原子力エネルギーと太陽光のサイト関係
『原子力エネルギーと別れ豊かに暮らす仕組み作り』・・・・田中優さんの講演のYou Tube11編。「なぜ騒がないのか? 情報が届かないからだ」。ひとつを選ぶとしたら、その6「架空のニューズと施設が作られる「総括原価方式」、なぜ原発をやめられないかよく分かる。
最後の12が抜けている。
「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」へ・・・・環境エネルギー政策研究所(ISEP)のPDF
小出裕章さん【原子力の専門家が原発に反対するわけ】・・「2011年3月20日に行われた小出裕章さん(京都大学原子炉実験所 助教)の講演です。小出さんは原子力の研究者という立場から、原子力の危険性について、40年以上に渡り警鐘を鳴らし続けて来られました。その警鐘空しく、私たちは東日本­大震­災で福島原発の大事故を招いてしまいました。」紹介の文章。60万人以上が見たYou tube
☆原発関係参考サイト
原発がどんなものか知ってほしい・・・「私は原発反対運動家ではありません。20年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします」という1997年1月逝去された平井憲夫さんの告白手記。1996年に書かれた。

2011.4/13院内セミナー「原発震災から子どもたちを守れ!-専門家・市民による独立放射能汚染調査報告と要請-」開催
・Foe JAPAN
 動画(最後に本音の発言 01:51:11〜)の中から 今中哲二氏(京都大学原子炉実験所 助教)の発言から要約
●テレビの偉い先生の発言に唖然、茫然
 「我々はチェルノブイルで経験 ― 子どもたちの放射性ヨウ素の被爆 ―
 テレビで出ていらっしゃる偉い先生方は「いろは」の「い」を忘れているのではないか。放射性障害は、急性と晩発性に分けて考えるというのが、どの教科書の中にも一番先に出ている。
 「これだけ浴びても直ちに影響はありませんよ」というのは急性障害の話。晩発に出てくるガン、白血病、遺伝子的影響。これを我々は問題にしている。「それをさっぱつ忘れたかのような先生方の発言に、僕は唖然、茫然とするばかりでした」。
 (原発事故で)一番気を付けないことは、放射性ヨウ素を子ども達が吸い込んで、甲状腺を被ばくして、後々になってガン炎が増える。我々はそれをチェルノブイルで経験した。「そのことを忘れたのか、本当に意識的に忘れたのか、どちらか良く分かりません」。だだ晩発性の影響については議論があるけれど、すべて急性障害の話で決めつけてしまう。そんなことが起きてしまったのは、「どういうことか不思議でなりません」。

 関連資料:今中哲二「チェルノブイリ事故」
 写真:チェルノブイリ原発事故の影響で奇形が生じた子供(写真:Blacksmith Instituteより)
 (「地球の現状」から孫引き)
原発を全部止めたら?

1985年当時の電力消費量になれば、原子力発電所を全部止めてもやっていける。

・・・・持続性学・地球科学・高野雅夫・名古屋大学・准教授のHP・「自立した持続可能な地域社会をつくるための対話の広場」より
108のコメント有(2011.4.2現在)

原発七不思議 神になった専門家・・・・武田邦彦・中部大学教授のホームページから。現在の状況を知るなら、「国がデータを隠しているので、いろいろな憶測が乱れ飛んでいますが、私は今、次のように見ています」という教授の「原発短信  原発の近況など」が参考になると思う。他、非常に科学的な解説が豊富だ。

チェルノブイリ事故との比較・・・首相官邸のホームページより
☆{覚悟が必要です。 チェルノブイリ・レガシー (Chernobyl-Legacy) futures Japan! } you tubeより
まだ、事実関係の裏づけが取れていないので、ひょっとして批判が出るかもしれませんが、
原発事故とは、こういうことなんだ、という危機意識を再確認させられました。
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