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川 崎 駅 周 辺 視 察 会 報 告
変 貌 す る 川 崎 駅 周 辺 を 再 発 見 
140万都市の玄関を、市民の目と足でチェック その1
 2010年10月3日(土)午後1時半から午後6時まで、当会ではかわさきTMOマネジャー笹原克氏をナビゲーターに迎え、川崎駅周辺駅視察会を開催。その報告書を一冊の冊子25頁にまとめ、かわさき市民活動センターや市内の図書館などに配布した。(PDF版参照)
 これはそのホームページ版である。

 「川崎駅周辺の視察会? 見るところがないなあ」。前回視察会に参加してくれた区のまちづくり委員会のメンバーは語った。しかし、実際に目と足と文献で川崎駅周辺地域を見直すと、実にいろいろな発見があった。

 本文にある通り、川崎駅は「住みたい駅力」3大都市圏426駅の中で一位。平成2243日付「週刊東洋経済」はこう評価した。2位の川口駅でも総合得点が72.65と、川崎駅の89.10には遠く及ばない。もうひとつの日本一は映画街チネチッタ。今は日本一の座を明け渡しているが、平成15年から4年連続日本一だった。更に、ラゾーナ川崎の単位当たり売上は成田空港に次いで全国2位だそうだ。

 川崎は江戸時代に東海道53次の中で最後に作られた宿場。多摩川の下流は六郷川と呼ばれ、あばれ川で大橋をかけても流される交通の難所だった。当時、川崎宿は大変貧しく財政が困窮していた。田中本陣(下本陣)の当主で名主の宿場役員であった田中休愚が尽力して、川崎宿が渡船の仕事を請け負うことになった。この収入によって、川崎宿はようやく貧しさから抜け出すことができ、それから東海道の往来人や川崎大師への参詣者で賑わうようになったという。

 現代の川崎駅周辺においても、まちを活性させる原動力は交通にある、と私たちは考える。それは車になるべく頼らない、公共交通や自転車を中心としたまちづくりだ。

 「560年前の川崎は戦後復興を担う中核都市として活力あふれ市民の誇りも高かったのだが、やがて公害の町としてその誇りは地に落ち、旅先で川崎から来たということさえ、はばかられる時代が続きました」「この町をギャンブルとセックス記事にあふれた三文雑誌ではなく、もう少し上品で楽しい本に、できたら何度読んでも飽きることのない味わい深い名作に仕上げたいものです」と稲毛神社宮司の市川緋佐麿さんはNPOかわさき歴史ガイド協会設立記念誌に投稿している。
 活気あふれ市民の誇りになるような川崎駅周辺にするには、行政まかせだけではなく、市民の意見を反映させなければならない。本誌「川崎駅周辺視察会報告書」はその一助になることを願っている。 (高 橋)

☆ブログ「川崎駅周辺再生計画研究フォーラム」に紹介された記事から 02:20  
川崎市内の交通・駅周辺整備について積極的に提言されている「川崎の交通とまちづくりを考える会」さんが、川崎駅周辺視察会の報告において記憶に留めるべき至言をされていますので、備忘録的に記しておきます。
・・・・
市川宮司と、この記事を記された同会・高橋さんの思いを駅周辺住民(半径3kmくらい)・事業者が共有し、「温故知新」の精神で改善策を少しずつでも提言・実行できるようになれば、川崎の街が、戦前から高度成長期までの間に蓄積された「負の遺産」を打ち壊し、大師開山以来の歴史と陸海空の拠点性、首都圏屈指の乗降者数に裏打ちされた、その眠ったままの底力を発揮することは容易いことであると私は考えます。
■ チェックポイントのまとめ

川崎駅周辺を10ヶ所に分け、それぞれの地区をチェックして評価した。

◎とても良い ○良い △ちょっと気になる × 問題あり (複数回答有)
地図製作: 井坂
(1) 川崎西口エリア

 人にやさしい都市空間?

「東西市街地の回遊性・利便性の向上と歩きやすく人にやさしい都市空間整備」。これは川崎市駅周辺地区の「まちづくりのコンセプト」の3本柱のひとつ。

 西口地区において、大宮街地区8.2haの拠点開発区域を指定し、平成15年「ミューザ川崎」を完成させるなど、音楽ホール・公園・歩行者デッキなどを整備。「落ち着いた重厚感のある街並木を目指した」建設デザインのルールを定めた。

テキスト ボックス:  
大きく変貌した川崎駅西口駅広場とラゾーナ川崎プラザ
 また、平成16年、駅隣接の東芝堀川工場跡地11haの土地利用について計画を決定し、都市の基盤整備を進めてきた。その結果、平成18年、17.2万uの店舗と多目的ホールのあるラゾーナ川崎を、翌年、667戸のラゾーナ川崎レジデンスと0.5haの川崎西口駅広場を完成させた。

 しかし、この「回遊性・利便性の向上と歩きやすく人にやさしい」という市のこの基本的な考えは、果たしてどこまで実現されているだろうか? 

 私たちは視察会を通じて、市民の目と足でチェックを試みた。


                      (高 橋)

                                  

@ ミューザ川崎シンフォニーホール周辺 

◎ 川崎の顔として相応しい。イメージアップになっている。
○ シンフォニーホールへのエスカレーターがのぼり片方しかない。

○ 川崎の街が急激に拡大している中、ぺデストリアンデッキから下を見ることができるのはありがたい。

○ 想像していたより人の出入りが多かった。

○ 新しい広場がいい。

○ 本格的なホテルがない。

○ ラゾーナ川崎裏側の子どもの遊び場は有用だ。滞在時間が増加する。

○ 子ども遊び場が大きなポイント。
     周辺道路や歩道に歩行者用の案内表示が少ない。
     バスの乗場は何となく人間的雰囲気がない。

A   テキスト ボックス:  
子どもの遊べる広場と中央奥にある女躰神社が面白い
(ラゾーナ川崎の子ども広場)
ラゾーナ川崎 


駐輪場の位置が自転車に便利だ。
自転車を建物内部まで乗り付けられるので便利だ。
女躰神社(にょたい)神社が隠れた名所。
○成田空港に次いで、単位面積の売上が全国2位に驚く。
○ 駐車場の一角を駐輪場にしたのは歓迎だ。

○× 高層マンションは外側の環境を良くする。その一方で、道路外側の都市計画が良くない。

 
アベックが多いことに気付いた。
 ラゾーナ横に緑がもっとあると良い。
 
自転車駐輪対策が必要である。
 とにかく自転車が多い。もっと自転車を使いやすくできないか。
 再開発に対して地元住民は果たして協力的になれたのだろうか?
× 駐車場に比べ、駐輪場が少ない。道路に自転車があふれていた。駐車場の一部を駐輪場にしていたが、駐輪場はまだまだ不足している。

× 自転車専用道路が欲しい。放置自転車対策が必要だ。

B JR川崎駅東西自由通路

テキスト ボックス:  
いつも混在するJR川崎駅東西自由通路
○ 東西自由通路は素晴らしいが、集中すぎる。

× 交通量が多過ぎる。

× 分散の必要がある→北口2階改札計画中だが、南改札口も提案したい。

× 人通りに比べ、1通路は狭い。北側通路の計画に期待したい。

× 人が多過ぎる。エレベーター・エスカレーターがもう少し必要だ。

× 1ヶ所の改札は問題がある。

× とにかく混雑が激しい。北口の早期復活が待たれる。東口の地下に人を流すという発想はいただけない。

(2)川崎駅東口エリア 

■ 駅力ランキング第1 



 平成2243日付「週刊東洋経済」誌は「鉄道新世紀」の中で首都圏・近畿圏・中部圏の3大都市圏の426駅を採点し、川崎駅を総合得点89.10としてトップに位置づけた。利便性・市場性ともにトリプルAの評価。

 東口駅前広場再編計画に基づき、バスターミナルが整備中であり、平成223月に完成予定。これによりバスに乗る際、地下街を経由することなく、地上平面の移動により直接乗場へ到達することができ、各段に乗り易くなる。                        (小田部)
■ 2010年4月3日付「週刊東洋経済」 第2回 住みたい「駅力」ランキング&格付け 3大都市圏 426駅より
 日常に欠くことのできない「駅」。都市部のターミナル駅ともなれば交通インフラの枠を飛び出し、もはや駅自体が経済の中心であると言っても過言ではない。
 駅の求心力=「駅力」とは駅と駅周辺の生活および居住ポテンシャルの多寡を示すものであり、駅固有の「利便性」と「市場性」を明確に表している。駅ランキングは前回初公開(本誌2009年7月4日号)し各方面で反響をいただいたが、今回は前回指標に駅勢圏に所在している分譲マンションの戸数=「生活根拠としての駅力」を加味して、市街地中心部やその周辺エリアだけでなく、ベッドタウンとして機能しているエリアに所在する駅の実力に注目した。交通手段としての駅の使い勝手の良否と、駅周辺に所在する分譲マンションストック戸数から居住ニーズの多寡を検証し、「駅力」を多面的に分析している。
 交通利便性も事業集積生も高く、繁華性もあるターミナル駅の駅力が突出して高いことは言うまでもないが、ランキングのとおり首都圏のトップは京浜東北線「川崎」となった。「川崎」は東北本線、南武線も乗り入れるターミナル駅であること、近隣する「京急川崎」の駅勢圏とも一部重複する広い市場性を有していること、加えて西口の工場跡地に東芝と三井不動産によって06年ラザーナ川崎プラザ&レジデンスが開発され、職・住・遊がバランスよく整備されたことが利便性と市場性の飛躍的な向上につながった。

○ 首都圏上位50駅

順位 1 駅名 川崎 沿線名 京浜東北線 総合得点 89.10 駅利用者数(1日当たり人) 366,009人 
賃料(坪当たり 円) 7,751 戸数(戸) 20,340 利便性 AAA 市場性 AAA (ともに7段階中)
■ 2011年3月5日「週刊東洋経済」 第3回 住みたい駅力 ランキング&格付け
● 新方式で川崎駅、首都圏上位35駅中、18位に大幅ダウン

 今回、「市場性では、駅周辺マンションの坪当たりの賃料、ストックと数とマンションPBR(マンションを売却した際の資産倍率)で評価した」という。
 それで、首都圏のトップは田町。「都心部の高級住宅地を擁する駅が多数上位に入っているのが、今回の特徴といえる」。

川崎駅力順位 18位、総合得点 62.4 賃料(坪あたり、円) 10,002 
マンションPBR(倍)
 0.94
格付け 利便性 A 市場性 AA

*坪当たり賃料×戸数: 駅周辺の分譲マンションを賃料に出したときの坪当たり賃料に対象となる戸数を掛けたもの。
*マンションPBR: マンションを売却した際の資産倍率で、中古マンション価格÷新築マンション価格。1を上回ると売却益が出る。

C 川崎駅東口駅前広場 

テキスト ボックス:  
川崎駅東口バス停:雨の日は頭上にご注意?
◎ 中央に平面で歩行者通路を設置するアイデアはすばらしい。

○ バス停は整備途上であり、まだ評価不能だが、完成が楽しみだ。

○ バス停に地上から直接行けるようになったのが良い。

○ バス乗場の改造計画が良い。

○ バスが乗りやすくなった。

○ 歩道が広がるのが良い。

○ 通過交通なので渋滞になってしまう。

△ 自転車の導線が見えてこないのが、心配だ。
× 広場に人が集まる場がなく、楽しい所がない。

× 川崎の顔として相応しいか、見極める必要がある。
× バス停が少なくなったのは問題だ。特に、東西にバス停が完全に分断されたのは不便だ。

× 東西をつなぐ、バス路線が欲しい。

× 西口との連絡通路をもっと活用できるようにする。
× 京急線の上をクロスオーバーするようなペデストリアンデッキを設置すべきである。
× 今のまま地下に潜らせる構造ではどこに何があるかが  分からない。
× 現状では多くの人をさばくことに重点が置かれ、バリアフリーの配慮が少ない。
× バス停に樹木の発想は良いが、天井に穴が開いるので雨がかかってしまう。(樹木の成長で雨が防げるか?

D ルフロン・川崎日航ホテル周辺 

テキスト ボックス:  
モニュメント「赤い浮きU」前に集う人々:ルフロン・日航ホテル広場前
○ 有料駐輪場の祭日無料が良い。
△ 線路脇の駐輪場は一体的に管   理・運営されるべきだ。
△ 駅至近の一等地にある駐輪場がスカスカなのには驚いた。事業全体がバラバラだ。「空き駐車場検索システム」の簡易版で、「空き駐輪場ナビ」みたいな携帯サイトができないものか?
× ルフロンの前庭の活用を図る。
× 人の流れが弱い。ラ・チッタデラ、さいか屋、ルフロンの流れをつくる。
× 車ばかり目につき、ごちゃごちゃしている。× 新設の900台の駐輪場は良いが、自転車導線が考えられていない。駐輪場案内の看板がもっと欲しい。
× 駐輪場までのアクセス案内が問題だ。
× 駐輪場が問題であることを認識した。もっとシステムとして考えることが必要である。

 自転車対策室自慢? の川崎駅東口自転車第2駐輪場完成

テキスト ボックス:  
自慢の駐輪場とは? 新設の川崎駅東口駐輪場
 

「視察会をされるなら、ぜひ見てください」。平成2292日、当会の定例会にて、「川崎市建設緑政局自転車対策室」の担当者はこう語った。平成21年に行われた社会実験の実施結果について当会の定例会で発表していただいた時のことだった。

 平成22111日、約1,000台駐輪可能な3建て駐輪場が川崎日航ホテルの裏手の線路沿いに完成。

定期利用は平置きで726台、一時利用はラックロック式で259台。定期料金は階数によって違う。1階は1ヶ月2,200円、3ヶ月6,100円、6ヶ月11,800円。2階は2,000円、5,600円、10,800円、3階は1,800円、5,000円、9,700円だ。一時利用は124時間で一律100円、休日無料はない。スイカも利用可能。3階はあまり埋まっていないそうだ。 
 運営は財団法人自転車駐輪場整備センターが請け負っている。

 ルフロン公園の自転車はなくなったが、果たして川崎駅周辺の放置自転車の解決になるか? 

■ 目的・経緯

(1)目 的 : 市民の立場から改善策等を提案

 
 当会は、市民の立場から川崎が「住みやすく」「働きやすく」「安心・安全で快適に」「環境に配慮しつつ移動できる」まちづくりを実現するために様々な活動に取組むことを目的として設立された。

川崎市は近年、主要駅周辺における再開発が進み、人口増加を続けて140万人を突破したが、交通については、JR・京急・東急・小田急・国道15号・首都高横羽線・産業道路等の東京と横浜を結ぶ通過型交通が充実する一方で、市内を南北に結ぶ縦方向の交通が貧弱である。また、産業都市として、物流による通過型交通が多い上に、人口増に伴った自動車の増加と、平坦な土地柄から自転車の利用増加が加わり、道路はバス・自動車・自転車交通が錯綜し、鉄道は満員電車に加えて、駅の狭いホームと階段、エスカレーター・エレベーターの不足等、バリアフリーの点からも利用者の不満は大きい。

したがって、「点と線」ではないが、「点=拠点開発」は進むものの、それに見合った「線=交通」が停滞しており、将来のまちづくり、市民生活に与える影響が憂慮されている。

こうしたなか、昨年度は再開発が進み、急速に変貌をとげる「武蔵小杉駅周辺」について、バスや自転車等の身近な交通について、メンバーだけでなく、一般市民の方を募り、一緒に歩きながら、問題点・課題点をチェックして“まちづくり”につながる視察会を実施した。結果については、報告書・ホームページ・市内イベント等で広く公開し、提言につなげた。

今回は、「川崎市の顔」として、現在進められている東口駅前広場再編整備を始め、平成21年の自転車社会実験並びに駐輪場の整備状況や「ラ・チッタデッラ」「ラゾーナ川崎」ができたことにより、商業面での活性化が進み、将来北口が再開される計画など、様々な点で注目を浴びている川崎駅周辺地域を対象として、歩道・自転車利用・バス停等の現状と課題点を抽出して取りまとめるとともに、市民の立場から改善策等を提案することを主たる目的として視察会を実施した。

併せて、市民の交通・まちづくりへの関心喚起、視察先に拠点を置く諸団体との連携協力関係の構築、市内イベント等での発表材料とすること等も目的とし、こうして報告書として取りまとめる。

(2)経 緯 :『まちづくり・地域支援活動』の一環として

昨年度は「平成21年度かわさき市民活動助成金(スタートアップ)」により視察会事業を実施した。今年度は「平成22年度かわさき市民活動助成金(ステップアップ)」に、『まちづくり・地域支援活動』として、本視察会並びに市内各地で要望や取り組みの動きが出ているコミュニティ交通に関する支援事業を申請した。以降、書類審査・プレゼンテーションと選考を経て、助成金支給が決まった。本視察会の企画・広報等を毎月の定例会で打合せ、8月には事前視察を実施。9月の定例会では事前勉強会として、市の自転車対策室より川崎駅周辺の説明を伺った。ナビゲーターとして、かわさきTMOマネージャーの笹原氏に依頼し、平成22年10月3日(日)に開催するに至った。                                    (野 口)

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